2022.10.21(fri)

人間は各人によって価値観は違うというのは当たり前だけれども、「楽しむ」という領域ではその限りではない、という幻想にとらわれていたところがあった。その背景には自分が楽器を演奏する者だということもあるかもしれない。皆が同じ曲を奏でて楽しむ、というのは考えてみれば得難い経験だ。そういうズレが自分にはあるのだな、と思った。

何の話かというと、ゼノブレイドDEである。ここ1ヶ月ほど少しずつプレイしたのだが、やっとクリアすることができた。クリアレベル84。

実はその前に2021年末に購入していた真・女神転生Ⅴを道半ばで断念したという苦い経験がある。なぜ楽しめなかったかというと、今回ナンバリング作としては珍しく探索メインのプレイングが想定されており、シナリオを読み解くのを喜びとしている自分のプレイ感覚と合わなかったためだと今では考えられる。つまり、探索パートは自分にとりストレスだったのだ。

話を戻して、ゼノブレイドDE。こちらは最初から(壮大なストーリーはあるものの)サブクエストメインであり探索を楽しむゲームだと把握できた。そして、広大かつ美麗なグラフィック表現とフィールドを駆け抜ける操作感覚に魅せられた。「探索が楽しい」と感じることができたのはこのゲームのおかげだと思える。

元祖が出たのが2010年だから、むしろ現代のゲームは探索やサブクエストをしてゆっくりとメインストーリーを進める、というのが主流だ、と気づいたのは嬉しいことだ。感性や価値観はアップデートできる、という成功体験を得られた。

この成功が自分の創造に柔軟性をもたらすことを願いたい。ゲームや遊びから学習する、というのは大切だと改めて感じた。真・女神転生Ⅴは改めてプレイします。。